義母の認知症が「嗜銀顆粒性(しぎんかりゅうせい)認知症」と診断されました。
聞いたこともない名前なので、驚きました。
妻も驚いたようで、ケアマネージャーやデイサービスのスタッフさんにも聞いてみたようなのですが、誰も知らないようです。
長い間、脳神経内科を受診しており、「アルツハイマー型認知症」だとばかり思っていたのですが、最近症状が進み、薬を変えてもらったりして、様子をみていたのですが、改善がみられませんでした。
脳神経内科の著名なベテランの先生も困ったようで、精神科の受診をすすめられました。
「セカンドオピニオン」といいますが、ずっと信頼していた先生でしたので、こちらからは言いだし難かったのです。
先生の方から言ってくれたので、良い機会だと思い、早速予約を入れ、後日受診しました。
科が変わったので、CTを取り直したり、かなり長い時間をかけて綿密に検査をしたそうです。
そして担当の先生から下された診断が、この聞いたこともない認知症だったのです。最後に、先生から説明されたそうですが、アルツハイマー型とは違うことは理解できたようですが、丁寧に説明されたにも関わらず、よく理解できずに帰ってきました。
家でネットで調べてみたところ、症状は義母に当てはまることが多いようです。
その日から薬を変え、医者から「一週間様子を見ましょう」と言われ、新しい薬を服薬し始め、2日ほど過ぎると、それまで些細なことで怒ったりしていたものが、すっかり影を潜め、穏やかな状態になりました。
デイサービスに行っても、穏やかに過ごしているようです。
ただこれまでより、昼夜関係なく、眠っている状態が多くなってきているようです。
昨日、「先生の説明をもう一度よく聞いてみたいから、付いてきてほしい」と頼まれ、一緒に行きました。
認知症は、まだよく分かっていないことが多いのですが、先生から説明をうけた要旨は、アルツハイマー型は、脳の後頭部分が委縮や変形がみられるのに対し、嗜銀顆粒性(しぎんかりゅうせい)認知症は、脳の前部に変化が現れるのだそうです。
前部ですから、前頭葉部分の機能に影響を与えます。ここは言わば「脳の司令塔」の役割を果たす部分ですから、「判断力、注意力、抑制力など」の機能に影響を与えるそうです。
加えて、側頭葉部分にも白い部分が表れていることが分かりました。
アルツハイマー型も嗜銀顆粒性認知症も、それ自体は進行が遅いので、様子を見ながらの治療で良いのですが、側頭葉部は進行が早いので、注意して見守るように言われました。
具体的には、家の中での「よろめき、つまずき」や「コンロの火の消し忘れ」などです。
こうなると次の対応を考えなければならないステージに入ったようです。
そんな折、先月受けた「介護度認定調査」の結果が、昨日届き、要介護度がこれまでの2から3に変わったとの連絡です。
来週は、これを受けてケアマネージャーと相談しながら、次の手を打つことになります。
家内の疲労度もピークに達しているようで、心配です…😢。